【SPXL】レバレッジETFの隠れた大きなコスト

2019年6月6日

こんにちは、アーサーです。

3倍レバレッジETFの記事をこれまでに2つあげましたが、今回はその補足としてレバレッジETFの隠れたコストについて書きたいと思います。

レバレッジETFの隠れたコストとは

レバレッジETFでは一般的に先物を利用することで現有資産にレバレッジをかけて運用されています。 しかし先物には金利コストがあるため、レバレッジETFはそのコストを支払わなければいけません。

金利コストはどれくらい?

先物にかかる金利コストは短期金利に依存します。 2019年6月5日時点の政策金利(上限)は2.5%となっています。

2倍レバレッジETFの場合、金利コストが年2.5%になるということですね。

3倍レバレッジETFは金利コストも高くなる

3倍レバレッジETFでは2倍レバレッジETFの2倍コストがかかってきます。

例えば100万円をSPXLに投資したとすると、実際の運用額は300万円になるため、200万円は借りないといけない計算になります。 実際は価格変動もあるためこの限りではないですが、政策金利が2.5%のとき、1年間の金利コストは200万円×0.025=5万円です。

元本が100万円のため、年5.0%が金利コストになるわけです。

もしS&P500がトタールリターン8%で成長した場合、信託報酬を1%とするとSPXLのリターンは

8%×3(3倍レバレッジ)-5%(金利コスト)ー1%(信託報酬)=18%

となります。

検証サイトのご紹介

Dr.Kernelの見た世界」では長期のレバレッジETF投資について検証されています。

検証で得られた近似式は

3倍レバレッジETFの1日の価格変動=インデックス(配当込み)の価格変動×3-支払う金利×2

となっています。 SPXLに投資する際にこの隠れたコストを発見することは難しいため、貴重な検証結果だと感じます。

高金利時はレバレッジETFのパフォーマンスが悪くなる

例えば政策金利が10%になったと仮定します。 そうなると、3倍レバレッジETFは年に20%ものコストを支払わなければならなくなります。

このコストを支払った上で通常のインデックス投資をアウトパフォームするためには株価が10%以上伸びる必要があります。 しかし高金利時というのはお金を借りづらい経済環境のため、経営の立て直しなどがしづらく、株価暴落の間接的な原因になることが多いです。

そのような局面ではレバレッジ投資を控えるのが賢明です。

大暴落時はレバレッジETF投資のチャンス

逆に大暴落時は政策金利も下がる傾向にあるため、SPXLのようなレバレッジETFにとってはチャンスになります。 特に最近は政策金利の上限が2.5%の状態から利下げが検討されているので、それが実現すればレバレッジETFにかかる金利コストは低くなってきます。

将来はわかりませんが、低金利と株安はレバレッジETFの投資タイミングとしては狙い目だといえます。ただしレバレッジをかける以上、慎重に投資していくべきです。