リスクが高まる中、超短期債券のETFが人気になる

2019年6月11日

こんにちは、アーサーです。

ブルームバーグのニュースを見ていたらこのような記事がありました。

超短期債券とは

短期債券とは残存期間1年以下の債券のことを指します。超短期債券は短期債券よりも残存期間がより短い債券のことを言っていると思われます。

今回、超短期債券のETFとされたのはiシェアーズ 米国短期国債 ETF です。 ティッカーはSHVとなっています。

現在は利回り約2.2%を期待できる状態となっており、2%を切るといわれているインフレ率を超えることができそうです。

残存期間が1年から3年の債券は売られる

逆に1年以上の残存期間がある債券は売られているようです。 実際、iシェアーズ 米国国債 1-3年 ETF (SHY)は大きく資金流失をしてしまいました。

逆イールドの発生が大きく影響しており、1年物の債券より1ヶ月物の方が利回りは高くなっています。

なぜこのような現象が発生するのかというと、利下げが行われると債券の利回りも低下しますが、既に買われた債券の金利は変わらないので、長い期間の債券の方が得になるからです。

具体例を考えてみる

わかりやすく例えるために大げさな数字を使いますが、政策金利が10%から1%に変更された場合、政策金利が変更される前に1ヶ月物の債券(利回り10%)を購入しても、利回り10%を享受できるのは1ヶ月のみですが、1年物の債券(ここでは利回り10%とする)は1年間は利回り10%というおいしい状況になります。

ここで政策金利の変更前に「政策金利が10%から1%になる」ということをある程度予想される状況になったとしましょう。 その場合、1年物の債券やそれより長期間の債券に買いが殺到します。 結果として、それらの利回りは低下し、逆イールド(短期債券が長期債券の利回りを上回る)が発生します。

米中貿易戦争リスク

債券の話が長くなりましたが、超短期債券ETFが人気になったのは、やはり米中冷戦の影響が大きいですね。 こちらの記事では米中貿易戦争について簡単にですが分析しています。

投資家は利下げは意識しすぎている?

1年物の債券が売られているのは、最近は利下げを意識しすぎて利回りがあまりにも低下してしまったからだと思います。 トランプ大統領が利下げを求めれば求めるほど、独立性が必要とされているFRBは利下げしづらくなってしまいます。

相場が荒れている

6月10日の米国市場は大きく株高となり、まさに乱高下といったところです。 上も下も広い状態ですので、あまり無理をしない投資を心掛けたいですね。