【SBG銘柄分析】孫正義氏が率いるソフトバンクグループは本当にお買い得株なのか?

2019年11月16日

こんにちは、アーサーです。

いきなりですが、告白します。

………

ソフトバンクグループに投資をしました。
投資割合は8%程度です。

話題沸騰のソフトバンクグループですが、私は投資妙味があると考えています。
というのも財務から見たディスカウント価格がウィーワークで全損したとしても5割から6割あるからです。
詳しくは@pure_sophy さんのブログで解説されています

このツイートをしたのは10月25日ですが、このあたりでSBGへの投資を実行しました。
ただこの後もソフトバンクグループについてツイートしていたので、うすうす感づいていた人もいるかもしれません。

(この記事の内容には、個人の主観が含まれます。誤りがある場合もあります。また、投資の判断はご自身で行うようにしてください。以上をご理解の上、ご覧ください。)

現在のポートフォリオ

現在のポートフォリオは生活防衛資金を除き

  • VHT 31%
  • CURE 11%
  • FB 12%
  • SBG 8%
  • TMF 0.5%

となっています。フェイスブック購入前はヘルスケアセクターにしか投資していないという偏りまくりの構成でしたが、SBGへの投資で以前よりはバランスが取れたのではないかと思います。
フェイスブックの投資比率が増えていますがこれは

フェイスブックはWSJで煽られたせいか株価が落ちてきていますね(´・ω・)
買い増し検討

少しだけ買い付けしました

営業利益率がそこまで落ちずEPSは予想の10%上をいく好決算のはずがそこまで株価が伸びなかったので、買い増しを実施したためです。

ちなみに最近追加したフェイスブックとソフトバンググループは悪いニュースがよく報道されます。

「フェイスブックは解体されるべき」
「ソフトバンクショックがくる」

と主張されることもあるぐらいで、毎日のようにこの銘柄たちは叩かれています。

しかしここにこそ投資妙味があると私は考えています。
その解説はあとにするとして、この投資手法、

逆ESG投資

なのではないかとも思いましたが、社会的にSNSはもはや必需品に近いですし、ECサイトや通信もないと困るので、やっぱり違いますね。
(ESG投資とは、社会的責任に配慮した経営を行っている企業に投資する手法のことで、社会的責任投資とも呼ばれています。)

心境的には銀河英雄伝説のアムリッツァ星域会戦同盟側のような四面楚歌を味わえるポートフォリオとなっており、そのまま真似をするのはとてもオススメできません。
サテライト戦略でやってみる程度なら大丈夫だとは思いますが。

次から本題に入ります。

ソフトバンクグループに投資した理由

ソフトバンクグループに投資した理由は

① 株主価値から6割ディスカウントの大安売り
② ソフトバンクは投資企業だが市場にその認識がうすい
③ 孫正義CEOはこれまで結果を残してきた

④ ソフトバンク保有株の大部分を占めるアリババは財務的に優秀
⑤ 一時的な問題により相対的に割安になっている

となります。

① 株主価値から6割ディスカウントの大安売り

【ソフトバンクグループ決算】
ソフトバンクビジョンは19年度上期で5700億の赤字を計上
グループ全体の営業利益も156億の赤字に転落
しかし株主価値では保有株のアリババが大健闘し3ヶ月で1.4兆円増加
ビジョンファンドも累計で1.2兆円の成果

ソフトバンクグループは11月6日に決算発表を行いましたが、そのときの株主価値は22.4兆円と発表されています。
保有株式評価額は27.9兆円、純負債5.5兆円をそこから差し引くと22.4兆円という数字が出てきます。

ここで発表されている純負債には「子会社有利子負債」が含まれていないことに留意する必要があります。
以下が孫正義CEOが発表している「純負債」の定義になります。(重要なところだけ抜き出しています。)

  • 純負債 = SBGの純有利子負債
  • SBGの純有利子負債 = SBGの有利子負債 – SBGの現預金等
  • SBGの有利子負債 = 有利子負債(連結) – 子会社有利子負債(独立採算)
  • 子会社有利子負債(独立採算):SBKK、スプリント、SVF、Arm等の有利子負債の合計

要は株主価値を計算する際に「子会社の負債」を差し引いていないわけです。
この「子会社の負債」は8.6兆円あります。
そのため連結純有利子負債は14.1兆円となります。

2020年3月期 第2四半期の決算データシートより

さて、この「子会社の負債」をどう考えるか。
ソフトバンクグループは「一部の連結子会社の負債は代理弁済が適用されない」ため、「子会社の負債」を株主価値算出の際に差し引いていないとのこと。
借金を肩代わりしなくていいから大丈夫だよね、といっているわけです。
しかし市場は孫正義CEOがいう株主価値をまったく信用していません。
なぜならソフトバンクグループの時価総額は約8.9兆円(2019年11月16日時点)であり、株主価値からみて6割以上のディスカウント(割引)がされているからです。
ちなみに「子会社の負債」をさらに差し引いた株主価値は13.8兆円と、この数字でみても35%割引です。

この「子会社の負債」については、あまり深く考えない方がいいと思います。
というのも、企業の負債を差し引きしながら投資する人はほとんどいないからです。

たとえば時価総額2兆円、負債額が1兆円の企業があったとします。
そこに100万円投資します。
企業の負債割合は時価総額に対して50%です。
それを差し引くと50万円の価値となります。
よってこの投資では100万円投資した瞬間に50万円損することができます。

そんなわけないですよね笑

そのため私は「子会社の負債」をわざわざ株主価値から差し引く必要はないと考えています。

なぜこれだけ割引価格になっているのか?
もうひとつの理由はソフトバンクグループが保有している「アリババ」の株式評価額13.4兆円はあくまで「含み益」だからです。
皆さんもご存じのとおり、「含み益」を確定させる場合は税金が発生します。
しかもアリババは海外の株なので外国税も課されるはずです。

実際どの程度税金が課されるのかはわかりません。
外国税10%、日本での税を20%とすれば単純に合計して約30%です。
しかし、あの孫正義CEOです。
節税能力の高さはピカイチだといっていいと思います。
多種多様な取引を駆使して実効税率を落としてくるはずです。
株主価値に含み益確定による課税をいれていないのは、完璧に節税することに自信を持っているからかもしれません。

株主価値はソフトバンクグループのホームページで随時計算されています。
以下のページも参考にしてください。

② ソフトバンクは投資企業だが市場にその認識がうすい

今期の決算は大きな赤字だったわけですが、投資企業においては従来の会計が役に立ちません。
なぜなら株式の「含み益」や「含み損」を計算に入れることを通常しないからです。

たとえば今回の赤字はウィーワークが原因だったわけですが、アリババの含み益増加は会計に反映されませんでした。
そのため報道では大赤字の部分のみが取り上げられてしまったのです。

しかし実際はアリババの含み益が存在するわけですから、実態は「大勢に異常なし」ということになります。

③ 孫正義CEOはこれまで結果を残してきた

孫正義CEOはこれまで投資においても結果を残してきました。
以下は2015年までのインターネットへの投資実績です。

2015年3月期 第2四半期の決算プレゼンテーション資料より(以下2枚も同様)

投資実績はアリババだけといわれることもある孫正義氏ですが、圧倒的な結果です。
いくつかは100億以上投資したものの回収ができなかったものがありますが、ITバブルに引っかかったのが大きいです。
しかし初期投資時期を見ると2000年以前のものも多く、ITバブルを乗り越えて大きなリターンを獲得したこともわかりますね。

しかしその孫正義氏でも今後の投資パフォーマンスが良いものであり続ける保証はありません。
伝説の投資家といわれるウォーレン・バフェット氏も産業構造の変化と多すぎる投資資金にここ最近は苦戦を強いられています。
とはいえ、これだけの実績を長期的に残してきた投資家に6割引きで乗っかることができるのは大変魅力だと思います。

この部分についてはピッフィーさんの記事をかなり参考にしました。

④ ソフトバンク保有株の大部分を占めるアリババは財務的に優秀

ソフトバンク保有株には中国のハイテク巨人「アリババ」が大部分を占めています。
事業内容はECサイト、最近はクラウドも伸びてきています。
アリババの直近決算では売上が40%も増加しました。
営業キャッシュフローも順調に増加しており、財務的な不安を感じさせないです。

アリババについては以下の記事も参考にしてください。

⑤ 一時的な問題により相対的に割安になっている

これまでも何度もいってきましたが、一方的な報道によってソフトバンクグループは割安になっています。
しかしそのようなときこそ投資機会が訪れます。
もしその報道が事業にそこまで影響を及ぼさないのであれば、割安になった株をゲットできるわけです。
とはいえなかなかそういうチャンスはないですが…

ウィーワーク問題も一時的なものだと捉えています。

【ウィーワークのビジネス】
赤字続きのウィーワークですが、新規のビルを一時停止することで大きな財務改善ができそうです。
というのも今現在のウィーワークは開業したばかりのビルだらけであまり収益を出せていません。
しかし時間がたてば稼働率が伸びるので、黒字化も期待できます

ウィーワークは拡大スピードが速すぎました。
建設中のビルがたくさんあるそうです。
当然ながら建設中のビルは収益を生まないどころかコストばかりかかります。
しかし逆にいえば、時間がたてば自然と収益を生むようになるということです。
今期の決算発表ではおおよそ2年もあれば黒字化を達成できる見込みとのことでした。

ソフトバンクグループは成長できるか?

ウィーワークでの失敗もありソフトバンクグループは明らかに割安であることがわかりました。
しかしあくまで投資企業、これからの投資が成功するとは限りません。
ウォーレン・バフェット氏が苦戦しているわけですから、あの孫正義氏でも市場平均が大きな壁になる可能性があるのです。
そのためコカコーラやマクドナルドのような固い成長が見込めるわけではありませんが、ソフトバンクグループの投資ポートフォリオはある程度把握することができます。
ポートフォリオは変更される可能性も高いですが、投資先を見て判断することも「投資企業ソフトバンクグループ」への投資においては大事だと思います。

最後に、ソフトバンクグループにとても詳しいピッフィーさんのブログはとても参考になりました。
投資資金の8割近くを投資していることもあってソフトバンクグループの分析量は凄まじいものがあります。
楽観的すぎるところがあるのが玉に瑕ですが、ソフトバンクグループへの投資を考えるならピッフィーさんのブログは必見だと思います。

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セクター投資もしています。ポートフォリオの3割を占めるヘルスケアセクターETF【VHT】の記事です。

こちらはポートフォリオの1割を占める【CURE】の記事です。3倍レバレッジETFとなっています。

投資割合12%のフェイスブックの銘柄分析と投資した理由です。