復調しはじめた米国株。リセッションは来ないのか?

こんにちは、アーサーです。

最近は米国株が復調しはじめたましたね。

回復しはじめた米国株

米国株市場は7月下旬に大きな暴落局面を迎えましたが、8月中の乱高下を耐え、9月には上昇に転じはじめました。

VOOの3ヶ月チャート(2019年9月8日時点)

7月下旬に暴落し8月にも乱高下した原因は

  • トランプ大統領が9月1日から対中制裁関税第4弾を発動することを発表
  • 米国債の2年債が10年債よりも利回りが高くなった(イールドカーブの逆転が発生)
  • 同じく米国債の10年債利回りが大幅減少し、市場からはマイナス金利すら意識された

の3つとなります。イールドカーブ逆転は不景気のサインとされ、マイナス金利も金融セクターに悪影響を与えてしまいます。

逆に最近の株価が復調気味なのは

  • 対中制裁関税第4弾を一部延期
  • 10月から米中貿易協議を再開
  • 長期物の米国債利回りが下落に歯止めをかけた

といったニュースが先ほどの懸念を緩和させたからですね。

ここ1ヶ月のパフォーマンス

ここ1ヶ月のパフォーマンス(S&P500マップより、2019年9月8日時点)

ここ1ヶ月ではホームデポやマスターカード、アップルなどの上昇が目立ちます。
グーグル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフトの調子は悪く、他のハイテク銘柄や一部の一般消費財銘柄が伸びています。
医療保険銘柄は国民皆保険制度を意識され下落しています。

2019年9月8日時点のセクター別パフォーマンス(Fidelityより)

セクター別ではここ1ヶ月でみるとハイテク、不動産、一般消費財、生活必需品セクターが優秀なパフォーマンスを見せました。
逆にエネルギー、素材、ヘルスケア、金融セクターはプラスではあったものの、大きな上昇とはいきませんでした。

ここ1年でみると不動産と公共セクターが良く伸びています。
不動産については日本のREITも高くなってきており、分配金の利回りは3%付近となっています。
REITは条件を満たせば法人税が課税されない強みがあり、不動産価格の暴落がなければ不景気耐性もあるため投資対象として魅力がありますが、現在はかなり強気に上昇してきて割高になっているように見えるため難しいところです。
安くなれば投資したいところですが…

予想PER一覧

こちらはS&P500の予想PER一覧となっています。

予想PER一覧(S&P500マップより、2019年9月8日時点)

銀行株や製薬、バイオ、医療保険株の安さが目立ちます。タバコ株も安くなってますね。
逆にアマゾンやマスターカード、ビザは投資家から人気を集めており、かなり割高となっています。
マスターカードやビザはファンダメンタルがかなり良いことが買いの理由となっているようです。

生活必需品株は不景気になっても辛抱できるため、高くなってますね。
そういう意味ではタバコ株に妙味がありそうですが、タバコ産業自体が危うくなってきているのが不安材料です。

リセッションはあるのか?

今後のリセッションは本当にあるのでしょうか?

イールドカーブ逆転が発生したのは不気味ですし、米中貿易戦争は継続されると考えています。

関税をかけることにより貿易量が減少し、失業が増えることが予想できます。

そしてこの米中貿易戦争は大統領選挙で国民感情を煽るために使われると予想しています。
トランプ大統領は前回の選挙でも敵を作り支持を固めた結果、勝利することができました。
(あまり歓迎されるような手法ではないですが…)

大統領にとっての理想形は株価下落に歯止めをかけつつ、米中貿易戦争を継続することです。

しかしながら現実は理想通りにはいきません。
米中貿易戦争を継続した結果、急に株価が暴落し、対処に追われる可能性もあります。

リセッションが起きるかどうかは米中貿易戦争の先行きにかかっているのは間違いありません。

私自身は米中貿易戦争が継続されることを予想していますが、プロのアナリストでも予想を簡単にはずしてしまうことから、素人である私の予想が当たる可能性は高くないです。

それはこのブログを読んでいる方も同様です。

予想が当たらないとなれば、ポートフォリオはどうすればいいでしょうか。

株のトータルリターンは長期的に大きなプラスになることが期待できます。
しかし現在のS&P500のPERは少し割高になっているため、良好なパフォーマンスが得られるかどうかは分かりません。

このような局面ではリスクを抑えるのが肝心です。

現金比率を高め、ヘルスケアや生活必需品などのディフェンシブセクターにある株の割合を増やし、暴落に備えることで投資家としての生存率を高めてくれるでしょう。

関連記事です。

セクター投資はポートフォリオを守備的にすることを簡単にしてくれます。

ヘルスケアセクターはディフェンシブで有名です。しかし医薬品の減価問題や国民皆保険制度の法案などにより割安になってきています。

生活必需品セクターはコカコーラやペプシコーラといった有名な清涼飲料水会社が属しています。このような企業は不景気時に強く、安定したパフォーマンスを提供してくれます。