利下げは米中貿易戦争に勝つことができるか?
こんにちは、アーサーです。
直近の雇用統計が悪かったにも関わらず市場は利下げを期待して株価が高騰したことは記憶に新しいです。
【アメリカ雇用統計】2019年5月分の詳細と米国市場への影響は? | arthurblog|アーサーの米国株セクター投資
こんにちは、アーサー(@Arthur20190213)です。 アメリカ雇用統計5月分の結果が出ましたね。 早速確認していきましょう。 非農業部門の雇用者数 4月は22万4000人…
今回は利下げと米中貿易戦争が米国株にどのような影響を与えていくか考えていきます。
利下げできる回数は約9回
日本はまだゼロ金利で政策金利を下げることによる金融緩和は難しいですが、アメリカの政策金利は2.25%―2.5%と金利を下げる余地を残しています。
利下げ1回ごとに金利を0.25%ずつ落としていくと、利下げ9回で政策金利は0.0%―0.25%となります。
利下げすると好景気になる?
政策金利が下がるとお金を借りやすくなります。 これはすなわち、企業が事業に投資しやすくなり、個人は消費をしやすくなるということです。
個人消費で一番わかりやすいのが住宅ローンですね。 住宅ローンの金利が下がれば個人は家を買いやすくなるため、不動産や建築業界にお金が回るようになるわけです。
金融セクターは例外
ただし金融セクターの中でも銀行は利下げによって損をする立場となっています。
銀行のメイン業務は「顧客から集めた預金を貸出して利ざやを稼ぐ」ことです。 しかし政策金利が下がると資金調達コストも下がりますが、既に預金を集めてしまっている銀行はその恩恵を受けづらくなってしまいます。
逆に資金貸出による利益は金利引き下げにより落ちてしまうため、金融機関には逆風になってしまうわけですね。
米中貿易戦争も経済への影響力は高い
アメリカと中国の冷戦は今後も長く続くと見られています。 特に気になるのが中国側の動きです。
中国がレアアース禁輸やアップル製品販売禁止に手を出してきた場合、アメリカ経済にとって大きな打撃になることは間違いないです。
高値更新も大暴落もある市況
現在の米国株はボラティリティが高くなってきていますが、今後より乱高下が発生すると予想します。 この状況で頻繁な売買は損のもとになってしまう可能性が高いです。
暴落してもいいように現金比率を高めるなどして、長期投資と向かい合っていくべきですね。