【高利回り】NEXT FUNDS 野村株主還元70ETF(2529)

【NEXT FUNDS 野村株主還元70ETF】は積極的に株主還元を行っている日本株に分散投資するETF(上場投資信託)です。
【野村株主還元70】はETFブランド「NEXT FUNDS」をもつ野村アセットマネジメントが運用しています。
株主還元に積極的な日本株にまとめて投資できる
人口減少社会ではパフォーマンスが期待できないといわれる日本株ですが、PBRが極端に低い状態になっているなど魅力的なところもあります。
国際分散投資の観点からいえば、日本株を完全にはずすことは好ましくないでしょう。
【野村株主還元70】では株主還元に積極的な日本株70銘柄に投資できます。
過去3年間の実績配当・自社株買い・増資に基づいた「ネット総還元利回り」の高い70銘柄を選定しています。
株主還元についてはこちらの記事にまとめています。
日本の株主還元(配当・自社株買い)はどうなっている?アメリカとの比較結果など | アーサーの米国株セクター投資
こんにちは、アーサーです。 今回は日本株の株主還元(配当・自社株買いなど)について考えたいと思います。 日本株の問題点は? 日本株はわたしたちにとって最も身近な存在です。人口減少…
日本株の弱点として株主還元の弱さがありますが、【野村株主還元70】ではそれを補う戦略を自動的に実行してくれます。
グロース株は外される傾向にありますが、日本のグロース株はハイテク産業の低迷と言語の壁が大きく将来の期待値はあまり高くありません。
そう考えると、【野村株主還元70】は面白い選択肢になってきます。

この画像は【野村株主還元70】のリーマンショックから現在までのパフォーマンスをあらわしています。
リーマンショック時の耐性が高かったこともあり、平均リターンはTOPIXを大きく凌駕しています。
リスクの一指標である「標準偏差」(株価の値動き)が少ないところも好感です。
【野村株主還元70】では高配当のものにも多く投資をしています。
そのため予想配当利回りは3.11%(2019年11月21日終値時点)と投資すれば高い配当金をもらうことが可能です。
例えば100万円を投資したら1年間で約3.1万円を受け取ることが期待できます。(税金の影響を除く)
野村株主還元70の概要
データソースは野村株主還元70のファクトシート(2019年10月31日時点)です。
ベンチマーク | 野村株主還元70 |
証券コード | 2529 |
経費率 | 0.308%(消費税込み) |
純資産総額 | 16.4億円(2019年11月23日時点) |
配当スケジュール | 四半期毎 |
上場日 | 2019年4月19日 |
上場取引所 | 東京証券取引所 |
【野村株主還元70】の信託報酬は0.308%となっています。
アメリカ全体に投資する【VTI】は0.03%なのでそれと比較すると高めですが、日本のETFのなかでは低い部類に入ると思います。
設定されてから日が浅いこともあり純資産額は16.4億円となります。
純資産額が100億を超えてくるとETFとしては安全域に達するので、そこまでは到達してほしいですね。
この純資産額が増えてほしいから記事を書いているというのもあります笑
野村株主還元70の詳細データ

【野村株主還元70】は株主還元に積極的な70銘柄で構成されており、【VTI】の構成銘柄数の約2%となっています。
株価収益率(PER)は13.74倍と市場平均(R/N Total)と比べると割安です。
また株価純資産倍率(PBR)は1.14倍とこちらはかなり安い水準です。
米国株のPBR3倍とはもはや比較になりません。
資金効率に差があるからこそこれだけの差がついているわけですが、日本企業も最近は自社株買いを積極的におこない始めているようなるので、今後は資金効率が上向くかもしれません。
野村株主還元70の産業構成

産業構成は化学が12.1%、輸送用機器が10.7%、情報・通信業が10.0%と続きます。
東証33業種分類の「銀行業」、「証券、商品先物取引業」、「保険業」、「その他金融業」に属する銘柄は指標から除外されているので、野村株主還元70ではこれらの金融セクターには投資されません。
野村株主還元70の保有上位10銘柄

現在は電気機器メーカーの東京エレクトロン、光学機器・ガラスメーカーのHOYA、住宅メーカーの積水ハウスが上位を占めています。
有名どころではNTTドコモ、トヨタ自動車、日本電信電話(NTTグループ)がありますね。
分散投資と流動性のバランスに配慮し、リバランス(毎年2月におこなわれる)時点に浮動株調整時価総額でウエイト付け(ウエイト上限は2%)されています。
超大型株の比率が大きくなりすぎないように調整されているということです。
野村株主還元70のトータルリターン

2008年2月から、および5年間のパフォーマンスでは野村株主還元70がTOPIXを大きく上回るトータルリターンを示しました。
リーマンショック時のパフォーマンスが特に良かったので、不景気耐性の高さも魅力ですね。
野村株主還元70のまとめ
【野村株主還元70】では株主還元に積極的な日本株にまとめて投資できる。
このETF1本で高配当株も含めて管理してくれるので、とても便利な代物です。
まだ純資産額が少ないですが、これからの成長を期待したいETFですね。
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