米国ヘルスケアセクターに不穏な影。医薬品の減価問題を乗り越えることができるか?

2019年7月13日

こんにちは、アーサーです。

最近はヘルスケアセクターのパフォーマンスが良くないですね。

SP500マップです。ここ1週間のパフォーマンスを示しています。
S&P500は高値更新をしている中、ヘルスケアセクターは不調です(SP500マップより)

最も大きな問題は医薬品の減価問題

ヘルスケアセクターが一番の懸念としているのは医薬品の減価問題です。

アメリカの医療費の高さは他の先進国を飛びぬけていて、破産の理由として一番多いのが「医療費を支払えなくなったから」となるぐらいです。

いきなり医薬品の価格が先進国並みになれば、予測はつかないですが製薬会社の売上が大幅に落ちることが予想されます。 場合によっては壊滅的打撃を受ける可能性すらありそうです。

どの程度の売上が落ちるのかについては、今後の研究課題ですね。

急激な価格変動はあるか?

しかしあまりにも価格変動が大きすぎると医療業界に与える影響が凄まじいことになってしまいます。

製薬会社やバイオ会社で急速な規模縮小が行われる可能性があり、そうなればアメリカの強みであった「医薬品産業」は衰退の一途をたどることになります。

アメリカは中国との覇権争いを始めたばかりなため、国家戦略的に急激な減価は現実的ではないと私は考えています。

とはいえ選挙がある以上は薬価が高すぎる問題を解決しないわけにもいかないので、結局はゆるやかな減価を継続させる方向でいくと思います。

製薬企業の訴訟リスク

アメリカ大手製薬会社であるジョンソン・エンド・ジョンソンは大きな訴訟案件を抱えています。

ベビーパウダーの長年の使用によりがんなどの健康被害が出たと1万件以上の訴訟をされてしまいました。

12日にはブルームバーグがこの件について米司法省が捜査を進めていると報道しました。 調査内容は「同社がベビーパウダー製品に発がん物質とされるアスベストが混入していた可能性を同社が認識しつつ、隠ぺいや虚偽の報告をしたかどうか」とのことです。

この訴訟が不利に進めばヘルスケアセクター全体でも訴訟リスクが大きくなることが予想されます。

とはいえ訴訟でヘルスケアセクターが倒れることはまずないので、セクターETF、例えばVHTなら安心して保有ができます。

ヘルスケアセクターの今後

長期リターンはこれまでの想定を下回るとは思いますが、製薬会社の利益が大幅に落ちるということは考えづらいです。 むしろ割安になったヘルスケアセクターは狙い目だともいえます。

とはいえどこまで割安になるかは予想がつかないため、大きな賭けはしないようにしたいですね。

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セクター投資についての記事です。ここでもヘルスケアセクターの分析を行っています。

ヘルスケアセクターの3倍レバレッジETFのCUREは高い長期パフォーマンスを示す可能性があります。