【FRB】パウエル議長は追加の利下げを選択。年内の利下げはこれで終わり?

こんにちは、アーサーです。

米連邦公開市場委員会(FOMC) が9月18日に0.25%のさらなる利下げを決定しました。

これで政策金利のレンジは1.75%から2%の間となりました。
これ以上の利下げについては当局者の意見が割れており、追加利下げ派と据え置き派で二分されています。
政策金利の動向は米国株にも大きな影響を与えますが、年内に追加の利下げはあるのでしょうか?

パウエル議長の発言は二転三転している?

「債券王」とも呼ばれるダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラックはパウエル議長が記者会見のたびに違うことを話していると指摘しています。

ガンドラック氏は、FRBの政策に一貫性が見られない点を厳しく批判している。
FRBはいったん立ち止まり、政策の枠組みを確立すべきと注文をつける。

「ジェローム・パウエルFRB議長は記者会見の度に6週間前と違うことを話している。
・・・問題なのは、誰も(前回議長が用いた)『サイクル中期の調整』という言葉の意味がわからないことだ。
・・・議長は本当に、10年間景気が拡大しイールド・カーブが長短逆転した後に経済がサイクル中期にあると信じているのか?
・・・あるいは、議長がサイクル中期と言ったのは、金融引き締めの中期という意味なのか。 ハッ!」

たしかにパウエル議長は先の見通しが読みづらい発言が多いと感じます。
米国株式市場も同様に考えているようで、パウエル議長の記者会見後は株価が暴落することが多いです。

なぜパウエル議長はわかりづらい発言でトレーダーを困らせてしまうのでしょうか?

その裏に米中貿易戦争あり

その原因は米中貿易戦争です。
こちらの記事でも解説しているのですが、長期米国債利回りが著しく低下した大きな理由も貿易戦争にあります。

【米中貿易戦争】
だいたいこれのせいです。
GDP1位とGDP2位が喧嘩して経済状況がよくなることはありません。
経済状況が悪くなれば、FRBは利下げせざるをえません。
アメリカと中国が関税をかけ始めたところで日本も韓国に対して輸出規制を行いました。
世界恐慌後に発生したブロック経済に少し近づいてきており、世界経済にとってはあまりいい傾向ではありません。

各国がブロック経済を構築していった結果、世界の貿易量は大きく減少し、多くの失業者が生まれてしまいました。
現代ではまだ不景気にすらなっていないのでいきなりブロック経済化することはありませんが、アメリカと中国が貿易しないようになれば世界経済に対するインパクトはかなり大きいものになると考えます。

米中貿易戦争の進展度合いによってアメリカの金利も変わってくるということですね。
米中貿易戦争を引き起こし、大きな利下げを主張するトランプ大統領にFRBが従っているように見えるのは大統領が米中貿易戦争の進展に大きな影響を持っている以上、仕方がないことです。

米国経済は好調を維持しているが…

アメリカはまだ好景気を維持している状態です。
しかし貿易戦争のリスクが大きくなればなるほど金利も下げざるを得ないでしょうし、それに伴って株価も落ちる可能性が高いです。
今はまだ1.75%-2%ですが、この連続利下げのペースで金利を落としていくとあっという間に0%に近くなってしまいます。

貿易戦争が実際にどの程度のダメージを米国経済に与えるかは難しい問題ですが、貿易戦争に大きくかかわっていないセクターや個別株に投資することでダメージを軽減することは可能です。
もしくはインデックスで長期投資するのも良策です。

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