米国大手石油会社エクソンモービル、シェブロンの決算【2019年8月第1週】

2019年8月2日にアメリカ大手石油会社であるエクソンモービルとシェブロンが決算を発表しました。

こんにちは、アーサーです。

今回は石油会社の決算を見ていきたいと思います。

(この記事の内容には、個人の主観が含まれます。誤りがある場合もあります。また、投資の判断はご自身で行うようにしてください。以上をご理解の上、ご覧ください。)

エクソンモービル XOM

エクソンモービル決算
Exxon Mobil (NYSE:XOM) Q2’19
EPS $0.73 予想 +$0.01
売上 $69.09B 予想 +$4.62B

株価は時間外で+0.9%

エクソンモービルの決算は予想よりは良かったです。
特に売上が予想以上に高かったですね。

とはいえ売上高は前年同期比で約6%減となっています。
予想よりは売上減は抑えられた、というところでしょうか。

エクソンの第2四半期の純利益は、前年同期の39億5000万ドル(1株あたり92セント)から31億3000万ドル(1株あたり73セント)に減少しました。
前年同期比では純利益、一株当たり利益が共に21%減となってしまいました。

第2四半期の営業キャッシュフローは60億ドルでしたが、フリーキャッシュフローは設備投資の負担もあり-9億ドルとなりました。
設備の維持費用を大きく減らすことは難しいため、フリーキャッシュフローの赤字は投資家にとっては良くないサインになってしまいます。

エクソンモービルの事業は上流、下流、化学の3つに分けられます。

上流の利益詳細について(エクソンモービルの決算資料より)

上流では原油と天然ガスの価格低下と需要増が相殺しあう結果となりました。
価格低下の原因はシェールガス革命によるエネルギー資源の供給増だと思われるため、今後も価格の向上は見込みづらいでしょう。

下流と化学セグメントは前年同期比で利ざや(margin)が大幅に低下した結果、利益も損なわれることになりました。

明るい見通しを立てることは難しく、このまま原油価格が安いままなら配当の維持もできなくなってしまうかもしれません。
次回の決算ではフリーキャッシュフローがプラスかどうかに注目ですね。

シェブロン CVX

シェブロン決算
Chevron (NYSE:CVX) Q2’19
EPS $2.27 予想 +$0.44
売上 $38.85B 予想 -$1.29B

NYダウ平均構成のオイルメジャー。株価は時間外で+0.4%

シェブロンの決算は悪くなかったです。
売上は予想を下回りましたが、EPSは予想以上のものを叩き出しました。

Anadarko Petroleum社から1回限りの10億ドルにもなる買収違約金支払の恩恵を受けたこともあり、純利益は前年同期比で26%増、EPSは27%増となかなかです。
ただし売上高は8%減となってしまいました。

シェブロンは大まかに上流と下流セグメントに分けられますが、こちらもエクソンモービルと同様、原油と天然ガス価格の下落が業績によくない影響を与えています。

運転資本(working capital)は年初来で3億ドル減となっている(シェブロンの決算資料より)

営業キャッシュフローは第1四半期と第二四半期の合計で138億ドルのプラスですが、設備投資に65億ドルかかっています。
結果としてフリーキャッシュフローは73億ドルのプラスとなりました。

エクソンモービルよりもキャッシュフローの状態はいいようです。

エネルギーセクターは原油価格に大きく依存する

エクソンモービル、シェブロンはともに悪くない決算だったわけですが、それでも売上は縮小傾向となっています。
この原因は原油価格の低迷が大きいです。

エネルギーセクターに投資する際は原油価格が将来的にどうなるか考える必要がありますね。

関連記事です。

トランプ大統領が中国に新たな関税を課すことになりました。アップルはどうなるのでしょうか。

製薬会社の決算まとめです。