【CVS】アメリカ薬局・薬剤給付管理・医療保険の大手であるCVSヘルスの決算【2019年8月第2週】

2019年8月7日にヘルスケアセクターの一角を占めるCVSヘルスが決算を行いました。

こんにちは、アーサーです。

アメリカの医療保険業界は国民皆保険制度の法案提出におびえているところがありますが、その中でCVSヘルスの決算はどうだったのでしょうか。

(この記事の内容には、個人の主観が含まれます。誤りがある場合もあります。また、投資の判断はご自身で行うようにしてください。上記をご理解の上、ご覧ください。)

CVSヘルス CVS

ヘルスケアセクター 薬局、薬剤給付管理、医療保険

CVSヘルス決算
CVS Health (NYSE:CVS) Q2’19
EPS(Non-GAAP) $1.89 予想 +$0.20
売上 $63.43B (+35.2% Y/Y) 予想 +$770M

株価は時間外で+4.3%

米国最大級の薬局+PBM+医療保険(エトナ買収)の垂直統合型ヘルスケアプロバイダー

CVSヘルスの決算はEPSが予想を20セント上回るなど良好なものでした。
EPSは前年同期比で11%増、売上は35%増となりました。

EPSの通期予想に上方修正が出ており、6.75ドル-6.90ドルから6.89ドル-7.00ドルと変更されました。

決算書によると売上の増加は主に、2018年11月28日に買収したエトナ(Aetna Inc.)の買収と、薬剤給付管理と薬局セグメントにおける販売量増加とブランド薬の価格上昇によるものとのことです。
この売上の増加は、薬局セグメントでの継続的な償還圧力(医療費の還付負担)、薬剤給付管理セグメントでの価格圧縮、およびジェネリック調剤率の増加により一部相殺されています。

CVSヘルスではブランド薬は価格が上昇している代わりにジェネリック医薬品の割合が多くなってきているみたいですね。
薬局給付管理セグメントでは価格が下がってきていることが影響しているようです。

薬剤給付管理セグメント

薬剤給付管理セグメントとは、雇用主、健康プラン、政府職員グループ、および政府が後援するプログラムに、医薬品購入の仲介をすることでコスト圧縮に貢献する事業です。

CVSヘルスの薬剤給付管理セグメントの売上、利益など

調整後営業利益は前年同期比で9%増、売上は4%増となりました。
全体的には薬価の低下が続くなか、薬剤給付管理の請求件数増加とブランド薬の価格増加、購買環境の改善がプラスに寄与したとのことです。

薬局セグメント

薬局セグメントでは、医薬品の処方箋を満たし、患者ケアプログラムを提供し、幅広い品揃えの一般商品を販売する事業です。
またこのセグメント内ではウォークインクリニック(予約なしで診てもらえる診療所)を通じてヘルスケアサービスを提供し、長期ケア施設にサービスを提供する事業も行っています。

CVSヘルスの薬局セグメントの売上、利益など

調整後営業利益は8%減、売上は3%増となっています。
総処方量は前年比で5.9%増加しています。

営業利益と調整後営業利益については

  1. 償還圧力(医療費の還付負担)の継続
  2. 賃金および福利厚生の税制改革に伴う貯蓄の一部の投資
  3. 長期介護事業の前年比業績の悪化

が悪い影響を与えたとのことです。

医療保険セグメント

医療保険セグメントは文字通り、医療保険を提供する事業です。

CVSヘルスの医療保険セグメントの売上、利益など

エトナの買収により他2セグメントに負けない収益力となりました。
今後の動向に注目が集まります。

CVSヘルスは3セグメントに分散されている

CVSヘルスは薬局、薬剤給付管理、医療保険の三本柱で成り立つ企業となりました。
もみあげさんのヘルスケア記事では

なぜならば保険会社的には支払う保険料の高騰を抑えるために、製薬会社からの薬品価格を安くしたい。
PBMもできるだけ製薬会社の薬品を販売拡大の為に取り扱いたい。
Win-Winなんです。

とあるように医療保険と薬剤給付管理のシナジー効果はかなり大きいものがあります。
そういう意味では今後のCVSヘルスには期待できますね。

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